法衣の基礎知識解説シリーズ~道服編①・道服とは~

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こんにちはすずきです。
コロナウイルスが世界的に猛威を振い始めてから2か月が経過いたしました。
今週に入り、少しずつ日常が戻ってきたようにも思いますが、それでもまだ完全には戻っておりません。
一日でも早く日常を取り戻せるように、弊社もできることを致してまいります。
この折ですのでお身体にはご自愛頂き、皆様と皆様のご家族が笑顔で日々過ごせることを願っております。
共に支え合って参りましょう。


さて、今回から、大好評の法衣の基礎解説シリーズ・道服編がスタート致します。
道服の基本情報についてご紹介させて頂きます。

  1. 道服とは
  2. 道服の形
  3. 採寸箇所
  4. すずきの道服の既製品ラインナップ

1.道服とは

道服とは天台宗で普段着として用いられているお衣です。
寺院内での普段の生活のほか、檀家さん宅への往来、斎場に出向く際の外出着として用いられています。
着物の上に着用し、その上に輪袈裟をかけるのが通例です。

2.道服の形

道服の袖は、着物と同じ形をしています。また、着物の上に羽織るため、裄は着物より数cm長くできています。腰の部分に切り違いがあって上下二つに分かれ、腰から下の部分の両脇と真後ろに襲があります(脇襞、背襞)。また、腰部に締めるための紐が四本ついています。これを四つ紐と呼びます。

3. 採寸箇所

道服をお仕立するのに必要な採寸箇所は下図をご覧ください。
最低限必要なのは、
①丈
②前巾
③後巾
④裄
⑤袖丈
です。その他も細かくご指定頂く事でよりお客様のお身体に合ったお衣をお仕立することができます。


天台宗の道服と非常によく似ているもので真言宗で用いられる改良服があります。これら移動着の名称は、真言宗・天台宗のほか、曹洞宗、浄土宗、臨済宗、日蓮宗の仏教各派でも様々です。宗派によって形が異なりますが、全体的にはよく似ているため、一般の方にとって最もよく見かることが多い僧侶の衣の一つになっています。

4.すずきの道服の既製品ラインナップ

お急ぎのお客様、リーズナブルで管理が手軽な道服をお探しのお客様には既製品をお勧めいたします。最短で翌日にはお届け致します。(お届の地域や在庫状況により複数日お時間頂く事もございます)。
ぜひこちらもご覧ください。

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