こんにちは。鈴木法衣店の鈴木です。
梅雨にこそ感じられる自然の美しさもありますが、一方で気を付けなければいけないことが増えるのも梅雨の時期ならでは。
梅雨の時期といえば、お檀家様のご自宅に上がられる際など、足元がぬれてしまうのが心配ですね。足元は濡れていたり汚れているとすぐ目に付いてしまいます。足元を濡れないように気を使うのも大変です。
今回は、そんな梅雨の時期に大活躍する足もとの逸品、「時雨履き」の持つ3つの魅力をご紹介いたします!
1.時雨履きとは
時雨履きとは、読んで字のごとく、雨の時に使う履物(草履)です。
丸みを帯びた形をしていて、底はフラットになっています。
2.時雨履きの持つ三つの魅力
それでは時雨履きの3つの魅力を紹介します!
①底が厚底になっているので足元がぬれにくい。
時雨履の最大の特徴は、草履に比べて底が厚底になっていること。通常の草履は厚さが1cm程度しかありませんが、時雨履きはつま先で2-3cm、かかとで4-5cmほども厚さがあります(厚さは商品によって異なります)。高さがあるので雨の日に歩いても、撥ねた水がかかりにくくなるのです。
②底にすべり止めがついているので滑りにくい。
雨の日はぬれて滑りやすくなった道を歩くのに気を使うことが多いですよね。滑ってしまうと大事なお衣が濡れてしまうだけではなく、怪我をしてしまうことがもあるかもしれません。そんな時、底にすべり止めがついている時雨履きを使うことでそんな心配から解放されます。すべり止め用として底には凹凸が彫られているため滑りにくく、転ぶ心配もせずに外出できます。
③雨の日に適した底面素材を使用
時雨履きには雨の日に適した底面素材を使用しています。軽くクッション性の高いスポンジ素材、また、丈夫で擦り減りにくく、かつ滑りにくいウレタン素材のものを使用した時雨履きがあります。こちらの詳細は下記にてご説明させて頂きます!
3.防水性を高める方法
通常の時雨履きでも十分雨の日に役立ちますが、それでも
・どうしてもつま先がぬれてしまう
・防水性もっと高めたい
というお客様には、こちらの商品もお勧めです。
つま先がぬれていると草履を脱いだ時にとても目立ってしまいます。こちらのつま皮をつけることで、普段濡れやすいつま先を水撥ねから守ることができます。
4.スポンジ底とウレタン底の違いは?
すずきが取り扱っている時雨履きには底面の違う2種類の時雨履きがあります。底面がスポンジのものと、ウレタンのものです。
スポンジ底はスポンジ素材を底面に使用している時雨履きです。芯にコルクを挟んでおり軽くクッション性があり、足にかかる負担が少ないという特徴があります。非常に履きやすい履物です。ただでさえ雨でどんよりした空気になりがち一日を、足元から軽くしてみてはいかがでしょうか。
一方ウレタン底はその名の通り底面にウレタンを使用している時雨履きです。耐摩耗性が高く、丈夫な素材ですので底面が減りにくいという特徴があります。底面が擦り減ってしまうのは履物の宿命でもありますが、耐摩耗性の高いウレタン素材は通常素材に比べると長持ちしますので、お檀家様のもとへ向かう道中の共として足元を守ってくれる一足になってくれます。
※ウレタン底草履は頻繁に履き、風通しの良いところで保管することが長持ちさせる秘訣です。
※ウレタン底は加水分解により経年劣化が進むという特徴もございます。
5.まとめ
底の種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
スポンジ底 | 軽い。履きやすい | 底の減りが早い |
ウレタン底 | 丈夫。耐摩耗性が高い | 重い。加水分解。 |
いかがでしたでしょうか。
こちらのコラムで少しでも時雨履きの魅力が伝われば幸いです。是非梅雨の時期のおともとして、時雨履きをご利用してみてください。
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