
「伝統と革新展」特集
【特集】伝統と革新展 / 歩みの間の展示紹介──受け継がれてきた技と無二の想いを込めた御法衣
この度 大本山護国寺様内 月光殿を拝借し 「伝統と革新展」を開催させて頂く運びとなりました。
「伝統と革新展」では、鈴木法衣店の歴史と技を体感いただく空間として、「歩みの間」を設けております。
この間では、創業1917年より積み重ねてきた弊社の御法衣づくりの歩みを、お客様からお預かりさせて頂いたお仕立て品とともにご紹介いたします。
歩みの間とは
本展示では、御法衣の設えを通じて、弊社のものづくりに込めた姿勢、そして、お客様お一人お一人の想いをご覧頂ける空間をご用意させて頂きます。
一つひとつのご依頼に丁寧に寄り添いながら形にしてきた弊社のこれまでの歩み、そして、長年受け継がれてきた伝統技術に現代の視点を融合させた「伝統と革新」の調和を、ご覧いただければ幸いです。
また、お仕立て品には職人の手技だけでなく、ご依頼の背景やそこに込められたお客様の想いといった、御法衣に宿る「時」と「物語」も併せてご紹介したく、本展示会の為にお客様からお品物を大切に拝借し設えさせていただきます。
「歩みの間」では、御法衣に込められた「ひと・こと・もの」、そして「とき」をご体感いただけます。
この展示が、伝統の価値を今の時代へつなぐ小さな橋渡しとなれば幸いです。
展示予定の御法衣
<お誂え品>※お仕立て年月順
・白茶本手刺遠山台納戸塩瀬縁三層縫七條袈裟「師の姿を映す──敬仰の念から生まれた一領 」
・明綴別織多宝塔台古代紫ブドウ唐花縁七條袈裟「五大の象徴を織り込んで──信仰・構想・美術・織技が融合した無二の納衣七條」
・自坊で洗える折五條「酷暑に寄り添う──洗える折五條で、夏のご法務を快適に」
・白シルック紗台青磁金紗雨竜鳳凰刺繍入割切「施餓鬼の場にふさわしく──揃いの割切を長く、美しく」
・生平本麻(台鼠、縁千歳茶)九條袈裟「境内の面影を色に託して──支所の心をひとつに結ぶ九條袈裟」
・化繊縦絽 古義半帽子「夏の装いに、快適さと格式を──洗える帽子の素材提案」
・弘法大師御生誕1250年記念七條袈裟「下絵から創作ーーー弘法大師御生誕1250年記念七條」
・冬赤金通唐花(蔓葉部分緑色)輪違五七桐紋白五條「弘法大師生誕1250年を彩る、千葉五号支所様だけの揃い袈裟」
・寺紋+菊三諦章刺繍如法衣 北斗七星デザイン「信念を描く北斗七星──寺紋を纏う如法衣」
・祈りの桜染褊衫「想いを紡ぎ、祈りを染めてーーー森羅万象の美しき桜染褊衫」
<御法衣のリメイク・アップサイクル>
・直綴から座具「二領の直綴を未来へ──志を宿す座具としての再生」
・帯から地蔵袈裟「想いの帯を纏う──家族の記憶を祈りへ昇華した地蔵袈裟」
・御法衣からトレンチコート・紳士ジャケット「祈りを纏い直す──御法衣から生まれ変わるアップサイクルのかたち」
※展示品はすべてお客様より拝借・展示のご協力をいただいたお品です。
イベント開催概要
1) 日時:2025年 6月26日(木)・27日(金)・28(土)
10時~16時 (28日のみ15時まで)
2) 場所:真言宗豊山派大本山 護國寺様内
月光殿(国指定重要文化財)
■アクセス
【電車】東京メトロ有楽町線「護国寺駅」下車1番出口すぐ
【お車】首都高速5号線「護国寺出口」すぐ
駐車場:①月光殿前(無料)台数に限りがございます ②護国寺様内タイムス駐車場(有料)
3) ご挨拶とプレゼンテーション・・・代表取締役 鈴木貴央より
テーマ:【伝統と革新】
時間:10:30~11:30(開催期間中毎日)
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